浄土宗 槃舟山易往院願生寺

願生寺の嫁ブログ 

私の就活体験記 前半

2025.03.24

お彼岸中お檀家さんとお話していましたら、

4月から保育園、幼稚園、小学校、中学校、
などなど、春、新生活の時期だなぁと改めて
思いました。
「今就活中」という大学生の方も
いらっしゃり、全く、何の役にも立たない
私の就活体験記をこちらで…
大学3年時、12月末まで部活をしていましたので、
私の就職活動は年明け以降本格的に始まりました。
とは言え何をどうすれば良いのか
全く分からなかったので、
とりあえず手当たり次第会社説明会に
行く日々でした。
そして私、面接を軽く考え過ぎており、
「面接なんて会って聞かれたことを
 答えれば良いだけだから何の対策も
 必要ない!」
と本気で思っており、
本当に何の対策もしていませんでした。
大学主催の「面接練習」というのが
あったので、とりあえず友人と参加しました。
もちろん何の対策もせず挑みました。
学生同士で面接官役と就活生役になり
ロールプレイングをするというものでしたが、
私の番になり面接官役の人から
「どうしてこの大学に入学したんですか?」
と聞かれ、何と始めから答えに
詰まる始末でした…
心の中で、だってここしか受からなかったから、
自分の努力不足を棚に上げて
失意のどん底でこの大学に入学したんだけど…
何で入学したかだなんて答えられるわけないじゃん
どうしよう!!!!!
と、大パニック。
さすがに「この大学しか受からなかったので」
なんて言ったらダメだということくらいは
分かりますので、
「何か大きなことを勉強したいと思い
 この大学を志望しました。
 小さい町で生まれ育ちましたので」
と、訳が分からないことを
言ってしまいました…
焦る私の顔と珍回答で、
視界の隅で一緒に参加した友人が
大笑いしているのが見えました…
また更に面接練習が続いていたのですが、
次の質問が
「最近興味のあったニュースは何ですか?」
というものでした。
またまた大パニック!
興味があるニュースも何も、
新聞なんて読んでないし
NHKのニュースだって観ていない私に
そんなこと答えられるわけありません。
練習なんだから、
何もなければ「すみません。分かりません」
と言えば良かったのですが、
根は真面目な性格なので
何か答えなければと本気で頭をフル回転させ、
口から出てきた答えは
「杉田かおるさんの結婚です」
でした…
これを言った途端に面接官役の学生は
吹き出してましたし、
今度は友人が涙を流して笑っていました。
私は私で
「すいません。もう練習無理」
と言う始末でした。
私が通っていたのは女子大で、
みんなとても優しい人達ばかりだったので、
私のとんでもない面接に対して
「でも面白かった」と他意なく言ってくれる
人ばかりでしたが、
さすがにこれはまずい!!
と本気で思いました。
面接ってただの会話ではない。
ちゃんと対策しなきゃいけないんだなと、
この時やっと思い知りました。
そもそも新聞も読まずニュースも観ず、
まして自己分析からの面接対策を怠り
よくもまぁ就活しようとしていたなぁと。。。
なんて馬鹿な学生の就活体験記、
後編へ続きます。

本当に面白いこと

2024.11.11

今年のお正月、増上寺でおみくじを引いたら

なんと凶でした。
そんな話を寺報に書きましたら、
数人のお檀家さんから
 
「6月くらいには凶も明けて
 運気が上がりますよ」
 
と励ましていただきましたが
運気が上がるどころか
なんて凶運な一年!!
と思う今日この頃で、
さすがにもう笑えない!!
と思っていた時、
ふと昔観た映画のワンシーンを思い出しました。
結果的にハッピーエンドでしたが
結婚が破談になってしまい悲しみに暮れる
ヒロインが親友に
「また笑える日が来るのかな?」
と言ったら親友が
「来る!」
と。
ヒロイン「いつ?」
親友「本当に面白いことがあった時」
こんなワンシーンを思い出し、
凶運な日々で笑えないけど、
私も本当に面白いことがあれば
笑うんだろうなと思っていた矢先、
自公過半数割れが確定した後の石破首相の
顔をテレビ画面越しに見て吹き出してしまったよ…
私は仏様に誓って
「自民党ざまぁみろ」なんて思ってない。
私が吹き出してしまったのは
そんな理由ではない。
それでも人は本当に苦しい時
こんな顔をするんだなと思うよりも先に
吹き出してしまった生理現象。
テレビ局に対して
あんな顔公共の電波で流さないで
くださいよと言いたくなりますが、
あの顔は一体何?
やるせなさ?
やりきれなさ?
それともただの疲れた顔?
私は男性の顔を語れるほど
男性の顔を知らないけれど、
テレビ画面越しとは言え
あんな顔の男性初めて見たわ。
と、意味のないことを色々と考えながら、
一瞬でも一時でも一秒でも、
凶運な日々の索莫とした気持ちを
忘れられたことに気付き、
石破首相ありがとうと心より思いました。

参観日で思うこと

2024.04.06

1年近く更新を滞らせてしまいました。

すみません…
2月末に小学2年生の長女の授業参観が
ありました。
国語で「スーホの白い馬」を
先生が読み、その感想をみんなで言い合う
という授業でした。
隣にいたママ友が、
「この話悲しい話だよね。
 最後にウマが楽器になっちゃうんだよね」
とコソッと話しかけてきたのですが、
私、すっかり「スーホの白い馬」の内容を
忘れており、えっ?そんな話だったっけ?
と言う始末でした。
もう30年以上前、私が小学校2年生だった時も、
確かに「スーホの白い馬」は国語の教科書に
載っていたのですが、題名は覚えているものの
本当に内容を忘れており、先生の音読を
真剣に聞いておりました。
確かに本当に悲しい話でした…
子ども達が一番心に残った場面を
その理由とともに発表していたのですが、
私も心に残った場面があります。
スーホの白い馬は王様に殺されて
死んでしまいました。
スーホは悲しさと悔しさでなかなか
立ち直れなかったのですが
そんなある日、夢に白馬が出てくるのです。
そしてスーホに、
「僕の体で楽器を作ってください」
と言ったという場面がとても心に残りました。
いいなぁ。
夢に白馬が出てきていいなぁ。
と思いました。
と言うのも、住職に、大切な方を亡くされた方から
「(亡くなった方が)
 夢にも出てきてくれない」
というお話をされることがよくあり、
私はそのようなお話を
いつも言葉にならない気持ちで聞いています。
なので、物語とはいえ夢に亡くなった
白馬が出てきて、まして
「楽器を作ってください」
という馬の気持ちまで聞けて、
いいなぁと思いました。
その時ふと思い出したのですが、
私の妹の知り合いの方のご主人が亡くなられて、
その奥様の夢に出てきたことがあると。
その時奥様は、
「なんでなかなか夢に出てきてくれないのよ!」
と言ったと。
するとそのご主人が、
「夢に出るのにもお金がかかる」
と言ったと…
なんて心温まらない話だろうかと
その時は思いましたが、
「スーホの白い馬」を読んだ後に
そのエピソードを思うと、
亡くなった方には亡くなった方の事情が
あるんじゃないかなと思いました。
なかなか夢に出られない事情があり、
「お金がかかる」と言えば奥様も納得すると
思ったんじゃないかなと…
そんな風に考えていたら
授業参観中にも関わらず
つい涙ぐんでしまいました…
そしてふと現実に帰り、
長女は手も挙げてないしもちろん
発表もしてないし、
心に残る場面どころか物語の内容を
理解してるんだろうか…と、
長女の背中に問いかけたくなりましたが、
私も30年以上前の話とは言え内容忘れてたし、
偉そうには言えないなと思いました…

ブロッコリー

2023.04.18

何がそんなに刺さるのか

さっぱり意味が分かりませんが、
「すね毛だって大切な命なんだよ」
という歌が大好きな娘たち。
聴きたくもありませんが
大音量で毎日毎日娘たちが聴いているので、
自然と私の耳にも入り
歌詞を覚えてしまいました。
要約すると、
「髪の毛や眉毛は大切なのに
 なんですね毛を嫌うのか。
 すね毛だって可愛いでしょ⁈」
という歌…
この歌の本質的な意味を知った時、
「ドブネズミみたいに
 美しくなりたい
 写真には写らない
 美しさがあるから」
というブルーハーツのあの歌の歌詞を
思い出してしまいました。
ドブネズミやすね毛みたいに、
みんなに嫌われて存在価値が
ないように思えても、
この世に命を授かり強く逞しく
生きる姿が、
「写真には写らない美しさ」
なのかなと今となっては思いますが、
自尊心が傷付く度に
ブルーハーツを聴いていた
あの頃の私は、写真に写らない
美しさが何なのか、
さっぱり分かりませんでした。
未だに浮き沈みはあり、
自尊心が傷付くこともあれど
ブルーハーツを聴くことは
なくなった今日この頃、
自分の存在価値を見出せたから
ブルーハーツを聴かなくなった
わけではなく、
あまりにも毎日慌ただしくて、
そんな陳腐な問いに向き合う
時間もなくなってしまっただけだなと
思います。
それでも、余計なことを考えずに済む
忙しさはありがたい。
私の毎日を、これほど忙しくしてくれて
いるのは2人の娘に他なりませんが、
そんな最愛の娘から、
何と先日、
「ママ失格!」
と言われてしまいました。
覚えた言葉を使いたいだけの
長女なので、特に深い意味はないと
思いますが、一応
「ふーん。どの辺が失格なの?」
と聞いてみたところ、
「すぐ怒る」
と。
そんなにすぐ怒っているつもりはないので、
「長女ちゃん、好きなものしか
 食べないじゃん。
 普通の家ならそれ怒られてるよ。
 ママは怒ってないけど」
と、給食は食べているみたいですが、
家では好きなものしか食べない長女に
言ってみました。
すると長女、
「もう分かったよ。
 後でブロッコリー食べるからさぁ」
と。。。
何だか私の言いたいことを
本質的に理解してない気がしますが、
ブロッコリー食べてくれるなら
まぁいいかと思いました。

苦しい時こそ直向きに

2023.03.08

「苦しい時こそ直向きに」

と、2008年の箱根駅伝の際、
早稲田の主将が話していました。
前年度、早稲田はシード落ちして、
予選会から本選へ出場した年でした。
苦しい1年だったけれど、
「苦しい時こそ直向きに」
やってきたと話していました。
その後私はこの言葉が
心の支えとなり、
上手くいかなくて苦しい状況になれば
この言葉を思い出し、
苦しい時こそ直向きに頑張ろうと、
一応直向きに頑張ってきた…
つもりです。
こんなことを書くと、
「お前はあれで直向きだったのか!?」
と、どこかから誰かの声が
聞こえてきそうですが、
聞こえなかったことにします。
そして今年の箱根駅伝。
2区のゴール前、
駒沢、中央、青学の3選手が
文字通りのデッドヒート、
ゴール直前に猛烈な接戦でした。
すると、解説をされていた
渡辺康幸さんが、
「ここまで来たら10,000メートルの
 タイムなんて関係ない。
 誰が勝ってもおかしくない。
 こういう時は、気持ちの強い人が
 勝つんですよ!」
と、話しておられました。
さすがに勝ってきた人は
言うことが違うなぁと思いつつ、
私は諸々弱い気持ちに負けてきたので、
渡辺康幸さんの言葉と、
3選手のこの上なく勝ちに拘る必死な
走りに、気持ちが強いって
こうゆうことだよね。。
と、テレビを眺めて思っていました。
昨年12月に40歳になりましたが、
まだまだ諦めきれないことが
色々あります。
そして気持ちに体力などが追い付かず、
心折れそうになることも多々ありますが、
例えどんな状況でも
「苦しい時こそ直向きに」、
「強い気持ち」で、
40代を生きていきたいなと、
箱根駅伝を観ながら思った新年でした。
箱根駅伝ネタを3月に書いてしまい
すみません…
今年はもう少し更新頻度アップ
いたします。