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【連載】檀家信徒の皆様へ近況報告と法話 第81回
2026.08.01
新盆くらいまでは今年の夏は優しめだな、などと思っておりましたが、やはりそうもいきませんね。
夕方の豪雨や気温の上がり方を見るとすっかり日本も熱帯といったところです。
近年の傾向なのですが、お盆は塔婆だけでお参りは控えるという方も増えています。
ご無理なく安全第一というのは私共も常日頃から申しておりますところですので、くれぐれもご無理はないようお願いいたします。
私もまだ塔婆を立てて回る体力はありますので。
一方で、代替わりも含め若い層の方々に現地のお参りは移り変わっている印象です。
法要ご出席の方の平均年齢もやや若くなっている印象です。
お盆法要は周辺寺院の随喜がないためあまり物珍しい感じではないですが、その分いつも通りのところはあります。
お休みが重なるようであればぜひ一度ご参加ください。
お盆法要という形では10年程度のものなので、試行錯誤中でもあります。
何かお気づきの点があればぜひお寄せください。
さて、猛暑の日本ではありますが、仏教のルーツであるインドは一層暑いわけです。
そんな時期には何をしていたかといいますと、夏安居(げあんご)という期間です。
4月から7月の雨季には各地に散っていた僧侶たちは一定の箇所に集まって修行していました、その期間のことです。
これは雨で不便や暑いからという理由ではなく、草が茂り虫や小動物が活動する時期なので、それらを踏み殺してしまうことを避けるためでした。
そして、お盆のルーツもこれに関係があります。
何度か出した目連尊者が母親を餓鬼道から救う手法を求めたところ、この夏安居の最終日の反省会に食べ物を差し入れて施しを行うことを教えられました。
これがお盆のルーツとされます。
別に暑いからといって修行をセーブしたわけではなかったようです。
ちなみに、私の幼少期、増上寺でも子ども向けのお泊り会がありまして、それが夏安居という名称でした。
幼稚園の頃だったので何となく出向いていたのですが、仏教系大学の女子大生が『蜘蛛の糸』の紙芝居をやっていたこと等を覚えています。
何となく夏イベント的に思っていましたが、思い返すとちゃんと仏教的なカラーがあるものでした。
私も体力があった頃には夏こそトレーニングをきつめにして体重を落とす、のようなことをやっていましたが、近年は熱中症のほうが怖いものです。
無理する必要はまったくないですが、夏の時期にこそやれることもあるかもしれません。
暑いからこそエアコンをつけて部屋にいるのも正当なことですが、その中で積んでいた本を処理するなり、軽くストレッチを入れるだけでも違うかもしれません。
何かとパワーが出てこない夏、とはいえ文明の利器でそれを軽減できる時期でもありますので、何かひとつこなしてみるのもいいかもしれませんね。
