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【連載】檀家信徒の皆様へ近況報告と法話 第79回
2026.06.01
5月も後半から一気に暑くなって参りました。
5月30日は娘の運動会でしたが、30度近い暑さでした。
施餓鬼の日も突発的に気温が上がり、夏さながらの日のお勤めでした。
足元が悪かったり、雨天延期だったりでは不便なところもあるのですが、ここまでですと少し参りますね。
長女の行事には何かと雨が多いので、誰かしら雨男(女)がいるのではなどという話も夫婦で出ておりました。
スケジュールの問題もあるので、できれば順調にいって欲しいものですが、なかなか思うようにいかないものですね。
私も年を重ねてきたせいか夏より冬のほうが体温が上がらず堪えるようになってきました。
水分やエアコンに注意しなければ、と思いますが、本堂のエアコン調整が少しばかり難しい。
お勤めしている側は衣も暑いですし汗をかきますが、座っている側はそうもいきません。
年齢差や個人差もありますので、うまくバランスをとった温度調整というのはイメージしきれないところがあります。
何となく経験則で調整していますので、法要の際は遠慮なくお申しつけください。
そんな梅雨前の法話です。
先月の施餓鬼の際に少しお話しましたが、おそらく当山初の尼僧さんが内陣でお経をあげるという行事となりました。
近年は尼僧さんも増えてきており、隣のブロックでは2人も女性住職がいます。
私も資格をとる際には10%程度は女性でしたが、今は少子化の時代、もっと増えている可能性もあります。
何より、当山も2、30年後はそうかもしれません。
さて、仏教が生まれた当初、インドでは、というより世界的に女性蔑視の風潮がありました。
女性の地位が高かったのはスパルタぐらいかもしれません。
そんな背景もあり、女性は往生・成仏することができないという考え方もありました。
経典の中には「とりあえず女性は地獄行き」のようなものさえあります。
一方で、往生することは可能だが、一旦男性に転生してから、というようなものもあります。
紀元前の世界であらゆる平等を説くのは難しかったことがうかがい知れます。
次第に時代や地域の変化とともに多少の軟化は見られますが、今のような女人往生が当然とされるようになるまでは相当な期間がかかっています。
ちなみに、浄土宗の開祖である法然上人は明確にそれを否定してはいないものの、念仏往生を説き、女性の往生も説いているとは思います。
さすがに現代においてそんな女性蔑視のような面を説く人もおらず、女人禁制としている寺院もほぼないでしょうが、そういう風潮になるまではなかなか明言しようにもし難いものだったでしょう。
知識や財力を問わず往生を説く念仏の教えの下では男女平等も当然のことでしょう。
逆に男性社会だった仏教会に女性が増えてくると注目され有難がられることもあると思います。
そうした方々が身を以て女人往生を説いてくれれば一層説得力があるかもしれませんね。
そう考えると、性差を取り上げるのはポジティブな面でも良くないとはいわれますが、益々の活躍を期待したいところです。
