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【連載】檀家信徒の皆様へ近況報告と法話 第34回

2022.08.01

新盆は梅雨の戻りのような涼しさを感じられましたが、旧盆はまた猛暑の中となりそうです。

一方で、コロナの新規感染者数も大幅な増加中です。

今まではいなかったのですが、お参りいただいた檀信徒の皆様の中には、身近な方が感染して療養したという方も増えてまいりました。

もちろん、問題ない状況になってからのお参りでしたので、そこからの影響はないと思われますが。

そうした影響か、本年の新盆は直接のお参りがやや減少傾向という印象です。

また、欠席のご連絡の際、塔婆・回向料に併せてお供えを送っていただく方も多く、新盆法要の際のお供えが例年より積み重なっておりました。

要冷蔵などのものは性質上冷蔵庫などへ移動しますが、問題ないものは基本的に盂蘭盆会法要のお供えとしてしばらくは本堂に置く形にしております。

お盆のルーツについてはこのホームページにも記しておりますが、飲食物の施しが多いというのは、行事に沿ったものでよかったのではないでしょうか。

洗剤や石鹸といった衛生用品もありましたが、こちらも身を清浄にするのに日々役立っておりますので、寺院運営やお勤めするのに大変有用なものです。

欠席が多かったのも考慮して、新盆・旧盆ともに塔婆確認用のQRコードを後日お送りする予定です。

施餓鬼のものも同時にお送りできるかと思いますので、秋彼岸前のお便りまで今しばらくお待ちください。

なお、旧盆に関しても気候の問題もありますが、感染症のほうもご不安なことと思われます。

土曜ということで例年7月お参りの方がこちらに移っている様子も見られますが、出欠変更も可能です。

お参りのほうも含め、欠席される場合はお知らせいただければ問題ありませんので、ご一報ください。

また、7月以上の暑さが予想されますので、どうぞ軽装でお参りください。

 

そんな猛暑の中ですが、8月の法話です。

上でも普通に使っておりますが、7月の新盆に対し8月のものを旧盆ともいいます。

お盆自体の話は何度も出しているので置いておくとして、8月の「旧」は旧暦のことです。

7月のお盆は農家にとって繁忙期に重なるため、旧暦の7月にあたる、8月に行うようにしたものです。

地方は8月盆が一般的ですが、それには帰省の都合といったものもあります。

そのため、8月のほうが馴染みがある・都合がいいということで、都内でも8月盆の法要を当山のように実施するお寺も珍しくありません。

他のパターンとしては7月31日から8月1日に行ったりするものや、本当の旧暦に対応させて、8月から9月にかけてブレる地域もあるようです。

8月1日も理由があり、多摩地域などでは養蚕業が農家の副業として行われていたため、その余裕がある時期に由来するそうです。

そちら方面の檀信徒の方もいるのですが、すべて拾っていくとキリがないので、とりあえず旧盆は8月13日とさせていただいております。

極端なことをいうと、これらの日程のブレは生きている人の都合です。

それは問題ないのかといわれますが、基本的にそれでいいと答えています。

時節柄、回忌の相談もしばしば受けます。

感染者数が落ち着くまで延期したいというような話もありますが、問題ないと思います。

また、季節的に集まるのに負担が大きいという方もいます。

たとえば、7月や8月のこの時期、礼服を着て集まるのがなかなか厳しいという方もいます。

そういう場合は、少し涼しくなった10月くらいでもいいのではということは、コロナ前から提言しております。

もちろん、お命日付近に法要をお勤めするのがベストとは思いますが、過度な負担になるのは、故人様も望んでいないでしょう。

葬儀などは仕方ないとしても、法事に関しては生きている人の都合で多少左右しても問題ありません。

また、亡くなった時期のほうが故人様を偲べるとも思いますが、何十年も一緒にいた方なら多少季節が違っても思い浮かべることは難しくないはずです。

ちなみに、当山の法事では軽装推奨です、クールビズはもちろん、男性ならばポロシャツにユニクロあたりのスラックス的なもので十分かと思われます。

ただ、重要なのはお気持ちです、お参りの際には故人様と共に過ごした日々を思い浮かべたり、前向きな姿勢でご来山いただきたく思います。

ご供養は重要ですが、あくまで生きている人がいなければできないこと、そのために多少の状況を変えることは特別悪いことというわけではありません。

合同法要での先祖供養や回忌法要、お勤めはしていただきますが、御相談等ございましたら遠慮なくお申しつけください。

それで、不安や疑問などをしっかり解消した上で、良い心持ちでお勤めいただけば、より良い法要になることでしょう。

そうしたご相談をいただけるのも信頼関係が築けている証と思いますので、どうぞ、ちょっとしたことでもご連絡いただければと思う次第です。

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