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【連載】檀家信徒の皆様へ近況報告と法話 第22回

2021.08.01

今年は7月盆も雨の中と思いきや、一気に真夏といったところです。

屋外の五輪選手は鍛えているといっても、やや蒸し暑さの強い東京の夏はなかなか堪えるところでしょう。

本年も夏休みとはいえ、あまり出かけやすい状態ではありません、しかし、子どもはそうもいきません。

少々ごまかしつつも、何度かは絵日記にかけるレベルのお楽しみは必要そうです。

対策の一環ではないですが、先代は2回、住職は1回ワクチン接種を終えました。

インフルエンザのワクチンが受けられない体質なのでかなり神経質になりましたが、正直拍子抜け程度の副反応レベルでした。

何とか予防できないものかと色々情報を探りましたが、ツイッターで前日から直後にかけてポカリスエットを飲むといいのがありました。

本来は情報ソースとして信用しないレベルではありましたが、万一に備えてそんなことにすらすがってみたのも効果があったかもしれません。

当日夜から翌日にかけてはちょっとした筋肉痛レベルで抑えられたのですが、接種から一週間後のほうが少々厳しかったですね。

いわゆる「モデルナアーム」というもので、注射した部分が熱を持ち、全身的な気だるさが3日ほど続きました。

発熱などはなく、何も活動できないというほどではありませんでしたが、法事の準備やらが思った以上に押してしまったということがありました。

直後の反応が弱かったので油断したところを、という感じで少々驚いたところはありましたが、現在は復調しております。

8月中旬には2回目が予定されており、彼岸までには抗体ができているようです。

彼岸や動物供養についてはまたお知らせをお送りいたしますので、諸々ご確認ください。

 

それでは今月の法話です。

新盆のお参りの方には気づいていただけましたが、境内にハスの鉢をいくつか置きました。

第一の理由としては、ハスといえば仏教を代表する花なので、お寺にないのはどうかと思ったということなのですが、単純に綺麗なのもポイントではあります。

また、「蓮華の五徳」という言葉があり、これは極楽浄土へ生まれる方の心のあり方を示しています。

その5つとは

・淤泥不染の徳(おでいふぜんのとく)

泥の中で育つものの、それに染まらず美しい花を咲かすように、どのような環境下でも心を清く保つことができます。

・一茎一花の徳(いっけいいっかのとく)

ひとつの茎にひとつの花を咲かすように、人は皆、唯一無二の存在です。オンリーワンとして人生を過ごしてください。

・花果同時の徳(かかどうじのとく)

厳密には違いますが、花と同時に種ができています。生まれると同時に仏性を備えているので、それをしっかり磨いてください。

・一花多果の徳(いっかたかのとく)

ひとつの花からたくさんの種ができるように、自分自身の悟りで多くの人を幸せにすることができます。

・中虚外直の徳(ちゅうこげちょくのとく)

蓮の茎は外は硬いものの、中は空洞で太陽へまっすぐ伸びます。「我が我が」の気持ちを空にしてまっすぐ悟りを目指してください。

特に2番目はSMAPの『世界で一つだけの花』と同じようなニュアンスで、一時話題にもなりました。

浄土宗のお経でいうと、『阿弥陀経』の「青色青光 黄色黄光 赤色赤光 白色白光 微妙香潔」という部分です。

これは極楽浄土に咲く車輪のように大きなハスが、青いものは青い光、黄色いものは黄色い光などそれぞれ独自の色を放ち、皆どれも素晴らしく輝いている様子です。

この一節はオリジナル散華にも祖父の自体で入れる予定です、法要の際には探してみてください。

今年ご覧になれなかった方は、来年のお参りの際にまた咲いてくれると思いますので、花とともにこれらを思い浮かべてください。

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