浄土宗 槃舟山易往院願生寺

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【連載】檀家信徒の皆様へ近況報告と法話 第21回

2021.07.04

1年も半分が過ぎ、お盆も近づいて参りました。

数年前まで施餓鬼が7月3日だった都合、7月は人によってはハイペースでお参りすることになっていましたが、現在はいい感じのバランスかと思います。

数十年間、合同法要は施餓鬼のみでしたが、葬儀の多い年に新盆だけでも丁寧にと法要を始め、お参りの方も多い都合、次第に全体へ向けて定例化しました。

お盆参りが恒例になっている方も元々いらしたので、少し特殊な法要に触れていただく良い機会かとも思っております。

こうした法要に際して撒いていた散華(さんげ)ですが、当山オリジナルのものを少し前から導入しております。

これまでは一種類のみでしたが、良い業者に出会えたので、パターンを増やしております。

施餓鬼の際にも限定版として使用しましたが、お盆のほうも盂蘭盆会の銘が入ったここでのみ使用するものを用意しました。

通常の法事の際のものも拡充しますし、愛玩動物供養にも用意する予定です。

最終的に6色6種にするつもりです、一度に撒く枚数が6の倍数枚なので、施餓鬼の5色4種などだとバランスがとりにくいためです。

全て集めるのは少々大変かもしれませんが、老若男女問わず愛されるデザインを考えておりますので、ご期待ください。

なお、従来の既製品ですが、在庫がなくなり次第取り扱いを終了する予定です、そちらご希望の方は早めにお知らせください。

また、動物供養のほうも従来のものを少しバージョンアップする方向で進めております。

本堂は綺麗になってきましたので、法要のほうも充実させていくつもりです、それらも全て説明しつつ進めていきますので、お待ちください。

 

そんな新盆の月の法話です。

先の話と少し関係ありますが、御守の販売開始についてお知らせへ同封させていただきました。

現状で想定よりかなり上の予約・購入ですが、最低ロット数が結構多かった都合、まだまだ余裕はあるので、焦らなくても大丈夫かと思います。

それなりに大きい寺院では御守販売は当然のように行っていますが、一般的な浄土宗寺院ではそこまで見かけない印象です。

そもそも浄土宗では祈願などはあまり見ないと思われます。

教義的にそのあたりはどうなのかと聞かれることはありますが、基本コンセプトは「お念仏に向き直るきっかけとして、現世利益を説く」といわれております。

何らかの願いが叶うなどは明確に提示されていないものの、何か良いことをきっかけに阿弥陀様を信仰するようになればいいということです。

浄土宗ではお念仏を唱えるのは故人のために加え、自分自身の修行ともとらえられています。

十遍のお念仏を唱えることは誰でもできる簡単なことではありますが、健康を害していたりすればそれすらも満足に行えなくなりえます。

そう考えれば健康祈願をしても、それが叶ってもおかしいことではありません、お寺にきてお念仏できるくらいには健康でありたいというのは、欲にまみれた願望ではないでしょう。

そんなわけで、お参りの際に仏様へ願い事はしても特に問題ないと思います。

とはいえ、そういったものを引き寄せるには自分自身の普段の行いが重要です。

合格を願ったところで根本的に勉強時間が足りていなければ話にならないでしょう。

天は自ら助くる者を助く」、有名ですが、『西国立志編』の冒頭で紹介されている通り、元々海外の言葉です。

仏教由来ではないですが、日本人の精神にもすっと入りやすい言葉とも思います。

目的達成のためには、自分自身も見つめなおしてください、それに対しては追い風を吹かせてくれるに違いありません。

そして、些細かもしれませんがその助けにしっかり感謝することも重要です。

それは願い事をしていなくても、親・兄弟・仲間、そしてご先祖様にも向けられるものでしょう。

お盆参りの際は、ぜひそのことも心にとめて十遍のお念仏をお供えください。

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