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【連載】檀家信徒の皆様へ近況報告と法話 第18回

2021.04.02

早いもので1年も3ヶ月が過ぎ、新年度となりました。

相変わらずの自粛生活なので、「何かした」という実感が持ちにくいところではありますが、動けないなり、お参りや法事が少ないなりの動きを昨年から継続しているところです。

とはいっても、春彼岸は昨年同様、概ね8割程度のお参りをいただいておりますが。

とりあえずは施餓鬼に向けて本堂の整備を進め、一旦の区切りとする予定です。

残るは一部仏具のメンテナンスと照明のLED化です、内容については後日また紹介できればと思っております。

本堂が完了しても、次はトイレ、墓所の足下とまだまだ課題はあります。

このあたりは先代が進めてこなかったツケというところでもありますが、数年がかり、可能な範囲で進めていくつもりです。

お参り等、なかなかお出でいただけない方が、次いらしたときにはバージョンアップした様子をお目に掛けられればと思っております。

なお、お彼岸に際しても一部ご質問いただきましたが、施餓鬼は実施予定ですが、昨年ほどではないにしても多少の制限は設けざるを得ないでしょう。

午前・午後の二部制にすることや、動画配信については昨年と同様になるかと思いますが、施餓鬼案内発送ギリギリまで様子を見る予定です。

詳細はお便りおよびこちらに記載いたしますので今暫くお待ち下さい。

あまり馴染みがないかも知れませんが、4月には「灌仏会(かんぶつえ)」という仏教行事があります。

「花祭り」ともいいますが、お釈迦様の誕生日のことです。

このホームページの年間行事にも記しているのですが、4月8日には花御堂を本堂に用意し、お釈迦様の像に甘茶をかけております。

平日であることが多いので、基本的には内々で一応、というような行事になってしまっていますが、いずれは日付をずらして土日固定にしてもいいかなとは思っております。

これまで当山ではこれらの行事が何かと疎かになっていたため、ある程度のらしさを含めてバージョンアップしていく予定です。

それはさておき、内容の由来ですが、花で美しいルンビニ庭園でお釈迦様が産まれた際、空から甘茶が降ってそれを祝ったという伝承によります。

その後、7歩歩いて右手で天を指し「天上天下唯我独尊」と語ったというのも有名です。

この言葉の意味ですが直訳すると「この世界で私より尊いものはない」となりますが、実際にお釈迦様が自分が抜きん出た存在とアピールしたものではありません。

この「私」とは、この世のあらゆる「私」、つまり全ての人のことです。

あらゆる人は、他の人に代えがたい、全てが一様に尊い存在であるという意味です。

ご家族にとって、ご友人にとって、皆様は一様に大切な存在です、これは疑いようのない事実です。

当然、病気や怪我をすれば心配ですし、ましてや亡くなってしまった悲しみはこの上ありません。

このような状況下ですので、変わらず万一の事態を避けるよう心がけていただきたく思うところです。

もちろん、私共も皆様をお迎えするのに十二分の注意を払い、諸々の対処も進めております。

お参りには問題ないよう努めますので、ネガティブなニュースも多く、心身ともに何かと疲弊する昨今ではありますが、そんな中でも気軽にお越いただける環境を提供できればと思っております。

こんな時期だからこそ、拠り所になれればと思っております、ご不安ある方、他愛もないお話をしたい方、特別な用件は不要ですので、思い立たれましたら道中には気をつけてお参りください。

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