浄土宗 槃舟山易往院願生寺

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檀家信徒

【連載】檀家信徒の皆様へ近況報告と法話 第13回

2020.11.06

ここのところ、朝の寒さが厳しくなったなと思っているともう11月です。

今年は3月から5月、施餓鬼は一応実施しましたが、このあたりの空白期間ぶりから、例年以上に早い気がします。

娯楽性のあることが少なかったので妙なスカスカ感はありますが、寺務については色々動けた充実感はあります。

これまでは副住職の立場だったので何かとワンクッション挟んだり説得する必要がありましたが、即決できるのは非常に楽ですね。

本日は天蓋・憧幡(どうばん)が修理に出ましたが、このあたりのメンテナンスも前々から気になっていたところです。

とりあえずは、来年の施餓鬼はある程度バージョンアップした本堂で迎えられるのではないでしょうか。

その他、墓所もまだまだ整備したいところはありますし、個人的にどうにかしたいのは玄関のトイレ、ここはなるべく早く現代に追いつかせたいところです。

色々動けば動くほど気になるところは出てきますが、何かお気づきの点があれば教えていただきたく思います。

そんなわけで今月の法話です。

過日、宝塚ファンの話を目にしたのですが、常連の方は初心者が良い席で見て好きになって欲しいということで、必死で席を取りにいくようなことはないそうです。

スポーツでもコンサートでも、ファンならいい席で見たい、前のほうで応援したいというのは当然の心理であるところ、そのような気遣いは素晴らしいなと感じました。

まさに「布施の精神」といったところでしょうか。

どんな素晴らしいものでも入り口が狭かったり、妙なハードルの高さのようなものを感じると、なかなか踏み入れないところはあると思います。

仏教も、私は生まれたときから寺にいるので身近ではありますが、檀信徒の皆様含め、一般的な方には気軽なものではないのかなと感じるときがあります。

個人的には、仏教の根本はシンプル、身近に感じられる材料も巷に溢れていると思っています。

言葉しかり、風習しかり、改めて見てみるといつの間にか触れているというものはたくさんあります。

本来はそのあたりを講座などで伝えていければと思っていましたが、しばらくそういったイベントの実施は難しそうです。

別サイトで仏教雑学について連載していますが、そういったところやこの場で何かしら発信していければと思う次第です。

お寺の扁額には「獅子吼」という言葉が見られることがあります。

これはお釈迦様がが大衆に恐れることなく説法することや、獅子がほえてあらゆる獣を恐れさせるように悪魔や外道を恐れ従わせることからきている言葉です。

法事の際、木魚を叩きながら唱える『四誓偈』というお経にも登場する言葉です(よろしければどこで出てくるかチェックしてみてください)。

時にはこのように、雄弁に皆様にお話できればと心がけたいものです。

そのためにはまず勉強、日々の研鑽を怠らないよう心がけたところで、今月のお話はしめさせていただきます。

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