浄土宗 槃舟山易往院願生寺

お知らせ

  • HOME
  • お知らせ
  • 【連載】檀家信徒の皆様へ近況報告と法話 第47回

檀家信徒

【連載】檀家信徒の皆様へ近況報告と法話 第47回

2023.09.03

9月に入っても暑さが続くこの頃ですがいかがお過ごしでしょうか。

「暑さ寒さも彼岸まで」などといいまして、例年9月20日頃には涼しい日がやってくるのですが、本年はどうなることでしょう。

ニュースでは11月まで暑さが続くなどと不穏な話も耳に入りますが、ここは先人の言葉通り彼岸までとなって欲しいところです。

9月中にはビニールプールがしまえるのが理想です。

そうはいっても彼岸前のお参りも少なくありません。

前倒しの方は飲料をお持ちの上、日差し対策もお願いいたします、これは老若男女問わずご留意ください。

足元対策としても有用です。

荷物になるようでしたら玄関に置いてある傘を使っていただいて構いません。

また、ゆっくりお参りいただいて結構なのですが、お戻りが遅い場合は様子をうかがいに参ります。

一応、熱中症や事故対策ということでご理解ください。

彼岸もここのところは大分に足が戻っている印象です、久々の方もぜひ体調等ご考慮の上、お参りください。

 

そんな猛暑の気配が残る9月の法話です。

ここ数日はバスケットボールの報道をよく目にします。

48年ぶりにパリ五輪出場決定ということで、来年が楽しみです。

バスケについては住職は『SLAM DUNK』世代だったこともあり、結構好きです。

義父がWOWOWでNBAをたまに見ているようで、迫力がなかなか凄いと聞いていたこともあり、観戦のほうも興味があります。

中学1年のときにはバスケ部にいたのですが、当時の私は記憶にある方も多いと思いますが、太目で鈍臭い少年だったため、当然相性はよくありません。

そんなわけで1年ももたずに辞めたわけですが、高校以降は運動に関してはかなり続いています。

高校の剣道部はそれなりに厳しかったのですが、相性もあって大学まで継続しました。

今にして思うと稽古はなかなかハードで、後輩を見ると頑張っているなと感心するほどでした。

むしろ、中学校の部活より厳しかったことでしょう。

寺報にも書いていますが、2021年に娘と空手をはじめました。

コロナ禍前までは何となく近所のジム通いを続けてはいましたが、当然、2020年からは自粛でした。

当時はコロナの温床のひとつのような風潮もあり、さすがに出向く気にはなれませんでした。

そんな2年ほどのブランクを経て始めた道場通いはアップの時点でバテるほど衰えていました。

結婚前後頃に別の格闘技で似たような経験はあったので、その頃のイメージのままでいましたが、実際動くとなると身体がついてこず。

さすがにコンディション的にも危機感を覚えていたのでそこから何とか再構築してきましたが、30代前半までには戻りません。

しかし、以前のように諦めず続いています。

このあたりは相性・好みに加え、不退転の気持ちがあるかどうかかもしれません。

「信念をもって屈しないこと」を意味するこの言葉、仏教由来のもので、「不退」だけでも使います。

意味合いは「すでに得た境地から後戻りしないこと」です。

善根などが増進して再び悪い世界に戻ったり、位を落とすことがないということです。

逆に後戻りしてしまうことは「退転」といいます、つまり、打消しの「不」がついている言葉です。

皆様にも譲れないこと、後戻りできないことは多々あるかと思われます。

特に若い世代の方など、どうしても一心にかなえたいことなどがあるのではないでしょうか。

実のところ、私にも今、お寺のこと以外にも、何としても成し遂げたいことがあります。

僧階や段級位はいただければそのまま(とはいっても、サボれば衰えますが)ですが、目標は逆に近づいてきてくれません。

得たものを失わず、努力して進むこと、まさに不退の過程に入ったつもりでお互い精進できればと思います。

過去のお知らせ一覧