お知らせ
【連載】檀家信徒の皆様へ近況報告と法話(動物・牛供養) 第9回
2020.07.04
早いもので1年がもう半分以上経過しました。
多少の沈静化と梅雨・高温でコロナ問題も来月には収束するかと期待しておりましたが、第2波のような勢いとなっています。
今月はお盆もありますが、くれぐれも檀信徒の皆様のご健康第一でお考えいただければと思います。
法要にも御出席との返信もわずかながら頂いておりますが、状況次第ではご変更いただいて全く問題はありませんので、ご無理ないようお願い致します。
当山の面々も特に問題なく過ごしております。
私も元々飲み歩く趣味はあまりないので、変わらず自身の安全に加え、檀信徒の皆様にご迷惑をおかけしないような生活を心がけるよういたします。
引き続き、今月の法話です。
7月なのでお盆の話、といきたいところではありますが、こちらはもう当ホームページで2箇所も記載があります。
こうした行事の意義については十分ご理解の上、ご参加いただくのが理想と思いましたので、例年法要などの際にお話させていただいておりました。
しかし、毎年同じ話というのも芸がない、中には毎年聞いて「またこれか」と思われる方もいるのではということで、固定ページを作らせていただきました。
お忘れおよびご興味ある方は下記でご確認下さい。
よくあるご質問
年間行事
ちなみに、通夜・葬儀では決まったお話をさせていただいております、こちらは頻度や読むお経や内容の重要性、これまでのリアクションを考えての上ですのでご容赦ください。
そんなわけで、今月は境内にある牛供養塔および動物供養の話をさせていただきます。
あまりに慣れすぎて気にかからない方も多いと思われますが、墓所入り口の背の高い2つの塔のうち、奥側のものが港区の文化財でもある牛供養塔です。
牛供養塔及び牛供養法要の詳細についてはこちらにある通りなのですが、近年はインターネットの普及により、様々な業者様から問い合わせを受けるようになりました。
かつてはお話を伺って個別に対応しておりましたが、ホームページの作成の際に具体的な内容などを明示するように致しました。
その影響か檀信徒様の経営するお店の他、外部の飲食店様などのお問い合わせも増加しております。
元々は荷運び用の牛の供養ではありましたが、我々の生活は日用品にしろ食糧にしろ、命の犠牲の上に成り立っていますので、そうした諸霊全てを供養するよう意識しております。
そうしたことをふと立ち止まって考えた上で、各墓所のお参りの帰りにでも手を合わせていただくのは、自身が多くのものに支えられて存在しているということを再確認できるのではないでしょうか。
ぜひ、次のお参りの際には少しだけ気に掛けていただければと思います。
また、こうした動物供養に縁があったため、一部檀信徒様のご要望でペット墓所も約20年前に作っております。
本当に端にあるため、檀信徒様でも気づかれない方が多いようです。
ペット墓所については少々複雑な事情もあり、こうした動物供養に縁があるところでないと気軽に作れないとも聞きます。
当時の父にそこまでの配慮があったかは不明ですが、営利目的であるなどの理由で都と裁判になった寺院の例もありました。
それはさておき、当山の良い点として「割と檀信徒様のご要望には前向きに対応する」ということが挙げられると思います。
こちらのペット墓所も元は檀信徒様の声から出来たものです、何か気になることなどあればご提案いただければ少なくとも検討はいたします。
さすがに父には言いにくいと思っていた方、今は若造に変わっているのでいいチャンスです。
まだ本堂に座布団を並べて座っていた頃、あるお檀家様が「足がきついからお経を多少巻いて欲しい」とお願いしたそうです。
それはちょうど父が住職になりたての頃だったらしく、その方は「あなたのおじいちゃん先生にはさすがにそんなこと言えないけど、若手になったからちょっと言っちゃったよ」と笑いながら話していました。
その方も彼岸の人になってしまいましたが、これもいい思い出であるとともに大事なご意見であると思います。
なるべくこちらが先回りして色々ご不便ないようにできるのが理想ですし、そうなるよう考えているつもりですが、なかなか気づかない部分はあります。
諸々良いタイミングであると思いますので、気になる点などお聞かせいただければ幸いです。
本来はお盆でお会いしてお話したいところではありますが、なかなかそうもいきません。
せめて秋彼岸には収まっていることを、日々のお勤めで祈らせていただこうかと思います。