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【連載】檀家信徒の皆様へ近況報告と法話 第62回

2024.01.01

皆様、あけましておめでとうございます、本年もよろしくお願いいたします。

とはいいつつも、恒例の事前予約投稿となっております。

リアルタイムではまだ年越しそばも食べておりませんし、仕事も残っております。

昨年は呑気なことを書いておりましたら、1日から能登半島地震が起こったりと、やはり何事も先のことはわからないと痛感しました。

2025年は平穏であることを祈るばかりです。

まず、春彼岸に向けて無縁墓所の整備を行う予定です。

実施に伴い各所ご確認をお願いしたり、一部の方にはご協力いただきありがとうございます。

その後に通路整備等を徐々に進めていくつもりです。

近年は足の悪い方も増えて参りました、最終的には全域が車いすで通行できるようにしたいと考えております。

また個別に御相談することもあるかと思いますが、ご協力いただければと思います。

先のことはわからないと前述しましたが、わかりやすい変化というものも近年は見られるようになりました。

お参りの様相を見ていると少子高齢化は顕著だなと感じます。

それ以外にも年末年始のありようというものも変わってきたように思います。

一時のどのお店も年末年始通して営業、という風潮も再び当然ではなくなったような印象です。

労働環境等の問題を考えるに、不便さはあるかもしれませんが適正な状況のようにも感じます。

また、色々な世代と話していると感じるのですが、年末年始の特別感というのも薄くなっているように思います。

ゴールデンウィークのような連休の延長のようなイメージも強いのではないでしょうか。

ならではの行事というのも減ってきました。

餅をつく家もないでしょうし、親戚が一堂に会して宴会、などというのもかなり珍しくなってきたようです。

私の思うその特別感の薄れてきたひとつに、近年の葬儀で感じることがあります。

これまで1月年明け早々というのはほぼ毎年葬儀がありました。

高齢の方は年を跨ぐと少し成し遂げた感があるのでは、などという話を先代としておりました。

ところが、ここ数年は逆に年始はなく年末の葬儀が毎年ある印象です。

2024年も12月31日が最後の仕事でした。

この話は同業の友人ともしたことがあるのですが、根底にある意識の変化のようなものを感じるところです。

時代の移り変わり、風習や価値観の変化など、数十年程度でも明確な変化は見られます。

しかしながら、仏教の歴史は紀元前にさかのぼります。

日本の大乗仏教の歴史も宗派によっては千年を超えます。

その長い年月を経ても伝わっている教えと考えると普遍性を感じざるを得ないものです。

また年を重ね、様々な変化の中で生きていくといっても、念仏往生の教え、故郷のように立ち返りつつ心に信仰を持って過ごしていただければ幸いです。

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