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檀家信徒

【連載】檀家信徒の皆様へ近況報告と法話 第56回

2024.06.03

一足早いゲリラ豪雨などで、梅雨に入りつつある時期を感じております。

5月は無事施餓鬼をお勤めして、梅雨に入るとお盆前の一段落、というのが近年の感覚です。

施餓鬼も当山のみというわけにはいかず、随喜をお願いしている近隣の寺院にも出向くので、5月は複数回の大きい法要があるわけです。

コロナで単独のお勤めというところもまだあるので、以前より楽といえば楽になっていますが、そろそろ復旧して欲しいという気持ちのほうが強いですね。

今年はご参加も大分戻っており、旧来の雰囲気にかなり近かったかなと思います。

法要自体もうまくいった手ごたえはあるので、よりグレードアップしていきたいところです。

椅子も増やしましたが、参列が多いと全体に背もたれ付きのものが行き渡らないため、配置などについてはまだ考える余地がありそうです。

来年は土曜開催になるので、ご参加が多くなることも見込まれます。

予算や収納の問題もあるので即座に全面的な形にするのは難しいですが、お参りしやすい環境についても形成していければと思う次第です。

今月は初の試みとして交通安全祈願をお勤めする予定です。

牛供養に関連する話ではありますが、元々この牛は運搬目的のものでした。

それに因み、近年は先の施餓鬼含め、交通災害に関する御供養も行っております。

とはいえ、そうしたことは起こらないのがいいというのは当然のこと。

昨年、同様の御利益があるとされた馬頭観音を勧請しておりますので、谷間の6月にお勤めしてみようというのがきっかけです。

運輸や旅客系のお仕事に携わっておられる檀信徒の方も見られますので、その方面でも御利益有ればと思うところです。

ところで、仏教においてはあらゆることは縁で成り立っているといわれます。

その縁について、良い縁であれば当然喜ばしいことです。

それに対して悪い縁、できるだけ避けたいことですが、なかなかそうもいきません。

生老病死は避けることができないことといいつつも、事故などの悪縁も似たようなものかもしれません。

どんなに気を付けていても、何かに巻き込まれてしまうこともあります、当然、避けようがないことも多々あります。

防ぎようのないことに気を張ってひたすらにネガティブに悩むことは建設的ではないということ、これは当然のお話です。

では、何も気にしないのが一番なのか、そうかもしれませんが、逆に良縁を結ぶという考え方もあります。

そのためには身口意の三業を整えるなどといわれます。

字面から何となくはわかると思いますが、行動、言葉、心の働きのことです。

これらは自分のことではありますが、なかなかコントロールが難しいのは周知のところ。

梅雨でアクティブにはなりにくいこの時期だからこそ、ふとした瞬間にそこを考えてみてはいかがでしょうか。

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