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【連載】檀家信徒の皆様へ近況報告と法話 第51回

2024.01.01

明けましておめでとうございます、2024年もよろしくお願い申し上げます。

などと記してはおりますが、例年通り2023年末にこの記事を書いております。

予約投稿というシステムも便利なものです、そもそも、ホームページで色々発信できるというのも何かと都合がいいところが多いです。

とはいえ、年末のお参りも多いので、うまく隙間時間を拾ってという落ち着きのない形ではありますが。

年が明けて心機一転、というところですが、スケジュールを組むとなかなか今年も忙しそうだなと感じるところです。

色々と境内整備に力を入れていた分、事務仕事での遅れがそれなりに目立ち、年度内に色々と完了しないとならないことが多くなっています。

それを終わらせると年度明けから施餓鬼準備、そのあとも盆、夏の諸々とおそらく1年が早いものだなどと言っていることでしょう。

そうはいっても、暇すぎてぼんやりと衰えていくだけよりは遥かに張りがあるのはいいことです。

個人的にもチャレンジすることがある予定なので、うまくスケジュール管理して法務にも私的な面でも充実した年にしたいものです。

皆様の目標や抱負もぜひお聞かせください。

そんな年始の法話です。

今では一般的ではない印象ですが、年明け行うことのひとつに書初めがあります。

寺院の性質上、当然やるものと思われている方が多いようですが、私は学校の課題以外でやったことはありません。

ここ十年程度は塔婆か戒名の紙が実質書初めになっています、今年もそうなりそうです。

仕事始めとイコールといったところです。

書初めのルーツは平安時代の宮中行事で、恵方に向かって歌などを詠んだものという説があるそうです。

それが江戸時代頃に寺子屋が出来て教育が普及したことによって、広く庶民にも親しまれるようになったのだとか。

発祥はさておき、目標を定めて決意のように記すことは悪いことではありません、むしろ、モチベーションアップにつながることでしょう。

目標や目的と考えると、ふと思うところがあります。

ところで、仏教の目的というと「成仏」です。

修行をして仏様になることですが、これはこの世では非常に難しいことです。

そんな世の中で苦しんでいる人のため、阿弥陀如来の前身である法蔵菩薩はあらゆる人の救いのため、四十八願をたてます。

このあたりは「浄土三部経」のひとつ『無量寿経』に書かれていることです。

そして、すべての願を成就して成仏した、つまり、挙げた目標は全部達成されたということです。

その願ですが、当然ながら仏になるためのものなので、容易なものではありません。

たとえば、念仏往生を説く十八願「設我得佛 十方衆生 至心信樂 欲生我國 乃至十念 若不生者 不取正覺 唯除五逆誹謗正法」。

簡単に訳すと「あらゆる衆生が私を深く信じて十遍の念仏を唱え、その者が極楽浄土へ往生できないなら、私は仏となりません」といったところです。

とにかくスケールが極めて大きく、超人的なものばかりです。

仏様になるのだから当然ともいえるのですが、目標や抱負はえてして「棒ほど願って針ほど叶う」ものです。

大言壮語などといわれてしまっても、大きな目標を掲げて努力するのは恥ずべき事ではありません、口ばかりでは少々みっともないかもしれませんが。

今年の目標、堂々と大きなものを掲げてはいかがでしょうか。

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