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【連載】檀家信徒の皆様へ近況報告と法話 第42回

2023.04.01

新年度となりました。

檀信徒のご一族の中で進学・就職される方のお話も春彼岸で多く伺うことができました。

昨年行った合格祈願についても、依頼された方全員が成就ということで安心しております。

当山の2人も進級となりましたが、進学に比べるとソワソワ感が薄い感じです。

とはいえ、新年度というのはそういったことがなくても多少は気を張ります。

特に本年は十夜放生会の復活など、また新たな試みを行う年でもありますので、これまでより学ぶべきことも多くなります。

その前にまずは施餓鬼法要、本年はコロナが五類となる見込みで、以前にもっとも近い状況で執り行えるでしょう。

しかし、諸々の不安も残る中とは思いますので、内容についてはまったく同一に戻すのは少し様子を見ようと考えております。

いつも通り中旬にご案内を発送する予定ですが、そこまでにある程度の骨子を固めておくようにいたします。

おそらく昨年と同様、法話・余興は午前、法要開始が12時、終了後は客間を解放し、お斎を召し上がる方はそのまま残っても問題なしとする方針ではあります。

感染者数などを見つつ検討は継続しますが、より多くの方とともにお勤めできればと思う次第です。

そんな新年度初回の法話です。

過日、話題となっていたので見てみたのですが、デヴィ夫人が彼岸のお墓参りと施餓鬼会に出席したとブログに書いていました。

氏の実家である根本家の菩提寺は赤坂の浄土宗寺院のようで、飛行機で羽田に戻りその足でお参りに出向いたそうです。

多忙なタレントでもある人がこうした報告をしているのは意外なところでしたが、やはり祖先を大事にするのが習慣化されているのではないかと感じます。

それは海外が拠点となろうとも、忙しくなろうとも変わらないこととなっているのでしょう。

当山でも、一家勢揃いでお参りいただく方も多く見られます。

私共がこうしなさいとして行うより、一族の習わしとして受け継いでいただけるほうが遥かに好ましいことで、意義もあることといえます。

御供養を行うことに関しては基本的に不正解はありません、ご一族の良い習わしとして受け継いでいっていただければと思う次第です。

また、それに伴い、祖先の方のお話をしたり、ご家族の健勝を確認することなどは非常に価値のあることでしょう。

檀家の方には御多忙の方もおられますが、概ね、何らかの形で御供養を承っております。

お忙しい中にも心にどこか、現在の自分があることに対しご先祖へ感謝の思いがあること、素晴らしいことです。

勉強にしろスポーツにしろ、「やらされている」で十分な成果を得ることというのは難しいことです。

意味合いを理解し、好きでやれることがもっとも重要であるというのは言うまでもありません。

感謝し弔うことに意義をもって、引き続きお参りいただければと思います。

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