浄土宗 槃舟山易往院願生寺

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檀家信徒

【連載】檀家信徒の皆様へ近況報告と法話 第40回

2023.02.01

2023年もひと月が経過しました。

1月後半の厳しい寒さはまだ記憶に新しいところです。

若い頃は暑い方が苦手でしたが、最近は寒い方が堪えるようになりました。

よく考えれば、暑いのが嫌なのは稽古がキツいというのが大半だったかと感じる次第です、剣道は給水もひと手間ですので。

寒いとどこかが痛いだの、動き出しが大変など、確かに体力的以外のマイナス要素が多いように思えます。

深刻な体調不良などはないのですが、この時期はそうしたことを聞くことも少なくありません。

近年はうがい手洗いにマスクといったことが風習化されていますが、コロナはもちろん、インフルエンザ等についてもご注意ください。

なお、本堂一角の掛軸は2月ということで涅槃図に差し替えます、お参りの際にはどうぞ本堂に上がってご覧ください。

また、寺報3号の原稿も進めております、また春彼岸前にお届けする予定ですので今しばらくお待ちください。

 

以下、今月の法話です。

この歳になっても知らないことは多いのですが、最近「鯨骨生物群集」という言葉を覚えました。

きっかけは大阪のクジラの話なのですが、処理の大変さなどもよく知らなかったので、思ったより色々と深刻な問題であると感じたところです。

それはさておき、先の言葉の意味は字面通り「沈んだクジラの死骸を中心として形成される生物群」のことです。

数年で他とさして変わらない生態系になってしまうようですが、それまでは特徴的なものが見られるのだとか。

死してなお、海域に影響を与えるというのも巨大なクジラらしい話です。

とはいえ、体のサイズではかないませんが、人間の与える影響は数年ほどではありません。

亡くなった方の教えというのは、代々受け継がれていくものです。

しばしば、「命のバトン」などと表現する方もいますが、まさにそれで、一族の流れを作っていきます。

私も数代に渡って檀信徒の方とご縁があるわけですが、皆様のスタイル、らしさ、そんなことを感じる場面も多々あります。

ぜひ、そうした各家の重要なバトン、後世に受け継いでいってください。

法要やお参りの際には、故人様の教えを思い出しつつ、感謝しつつ、日々の生活に落とし込んでいただければと思う次第です。

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