浄土宗 槃舟山易往院願生寺

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【連載】檀家信徒の皆様へ近況報告と法話 第27回

2022.01.01

檀信徒の皆様、あけましておめでとうございます、本年もよろしくお願い申し上げます。

これを書いているのはまだ2021年なのですが、公開は2022年1月1日ということでご容赦ください。

何かとコロナの自粛が続いたせいか、ここ2年はあまり起伏がなく新年を迎えている印象です。

とはいえ、娘が4月から小学校だったり、私自身が体力の衰えを痛感したりと、それなりの経年は感じる次第です。

先代夫妻は今年は病気ひとつせず元気にしております、戦前の人の体は頑丈と改めて感じます。

昨年は本堂の照明や玄関のホワイトボードなど、目立つ改修を行いました。

特にホワイトボードはポスター掲示なども受け付ける予定ですので、何かご要望ありましたらお気軽にお知らせください。

2022年も新たな試みを何点か開始する予定です。

2月11日の涅槃会法要と寺報の発行がそのひとつです。

涅槃会のほうはお知らせ同封した通りなのですが、寺報は他の寺院でも年1回程度発行されている、行事報告などのお知らせです。

これまで当山では作成しておりませんでしたが、ウェブ上に出しにくい画像や話+αの内容で年2回お送りできればと思っております。

印刷・編集の業者も良いところが見つかり、聞いていた価格帯から半分以下でやってくれるそうなので、コスト的にも問題はないかと思います。

春・秋彼岸に際してお送りする予定ですので、ぜひご一読ください。

 

そんな新しい試みの話の後の、新年初っ端の法話です。

新年は何かと「初〇〇」のようなもので縁起を担ぎたいところでしょう。

また、「一年の計は元旦にあり」などという言葉もあり、1年の序盤は色々と気を使ったり、目標を掲げたりというところはあることと思われます。

確かに大事な心掛けではありますが、それを1年続けるのはなかなか難しいことでもあります、もちろん、貫徹できる方もいるとは思いますが。

新年から1日1日、何かを成し遂げて積み重ねていくことは非常に重要です。

吉田松陰の言葉にも「一日一字を記さば一年にして三百六十字を得、一夜一時を怠らば、百歳の間三万六千時を失う。」というものがあります。

では、仏教ではどうなのか、浄土宗の観点でひとつ見てみましょう。

「三心四修(さんじんししゅ)」という言葉があります。

前の「三心」は往生に必要な心のあり方なのですが、今回は少し置いておきます。

もう一方の「四修」、こちらは念仏により往生を願う人の態度です。

名前の通り4つあるのですが、その中には「無間修(むけんしゅ)」と「長時修(じょうじしゅ)」いうものがあります。

簡単にいいますと、前者は「長く積み重ね、行う姿勢」、後者は「一生涯継続する姿勢」ことです。

4つの中でも特に無間修は最重要であり、怠ける心と対治するものとされています。

容易な教えである浄土宗でも継続することの重要性については触れているようです。

とはいえ、心を込めてお念仏すること、それはそこまで困難なことではありません。

そう考えると、無理なく続けられ、それにより良い影響が出るものなどを目標にするといいのではないでしょうか。

たとえば、1日3km程度のウォーキングなどを継続すれば健康的にも良い影響も大きいでしょう。

ぜひ、1年を有意義にするため、何か手頃なものを設定してみてください。

なお、三心四修の言葉については回忌法要でも読む、法然上人の御遺訓「一枚起請文」というものにも出てきています。

木魚の少し後に出てきますので、よろしければ法要の際にご確認ください。

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