お知らせ
【連載】檀家信徒の皆様へ近況報告と法話 第26回
2021.12.01
早いもので、今年も師走がやってきました。
世の中はこんな状況でも忙しいわけですが、その例に漏れず当山も色々と走り回る感じです。
とりあえずは年末の手紙とカレンダーを発送しなければならないのですが、まだ宛名書きに取り掛かれておりません。
明日から時間をなるべく作って、恒例の12月2週目くらいには発送完了としたいところです。
まだ未定ですが、お便りを年3回(施餓鬼・盆・年末)から5回へ増やそうかと計画しております。
ホームページで色々告知はしておりますが、見られない人やそこまで頻繁にチェックしないという方も多いことでしょう。
また、年3回だとどうしてもイベント事の案内がタイムリーにできない印象です。
そうした方にリマインダー的な面と、ウェブ上に公開しにくいような画像などを含めた寺報を年2回作ろうかと思っております。
現在、他の寺院の情報を集めつつ、構想を練っております。
早ければ来年3月・9月の各彼岸前に発送できればと考えております、宛名は印刷になるかと思いますが、なるべく実行できるよう努力します。
その前に年内の副業含む諸々を完了させなければなりませんが。
なお、当山からのお便りについては主に施主様にお送りしてますが、それ以外でもご希望の場合はお気軽にお申しつけください。
そんなわけで2021年最後の法話です。
12月のお寺というと除夜の鐘がイメージされるのではないでしょうか。
当山でも毎年実施しており、誰でもつけるようにしております。
意外と檀信徒の中にもご存じない方がいるようですが、参加は大歓迎です。
知っての通りつく回数は108回、しかし、この回数には複数の説があるということです。
一番よく知られていると思われるものは、煩悩の数が108というもの。
他にも月の数が12、二十四節気の24、七十二候が72で合計108で1年を示すというものなどがあります。
これに限った話ではないのですが、仏教関連には「諸説あり」が結構多いです。
回忌で3と7がつく13回忌や27回忌などで特に法事を行うのもこれが正解というものはありません(3と7の理由は法事の際にお話ししていますのでそちらで)。
いい加減なものだなと思う方もいるかもしれませんが、このような緩さや解釈の広さも仏教の重要な要素だと私は考えています。
宗派も複数ありますが、究極のところは全て「成仏(仏さまになる)」ということで、ルートは違えどゴールは一緒というのも、振れ幅の広さを感じられます。
物事を成し遂げるのに色々な道があってもいいというのは、現在の日本人にとって、いい救いになるかとも思います。
私立の有名学校にいかなければダメ、新卒でいい企業に就職できなければダメ、もちろんそれができるのはいいルートなのでしょうが、回り道も悪くないものです。
最近は野球のドラフトでも変わり種の経歴の選手も増えてきました、皆が甲子園で活躍したエリートというわけではありません。
挫折を経験したからこその成長というものもあります、何も全て正解を歩かなくても問題はないのです。
そうした寛容性というか、懐の広さというか、そういったものはぜひ心に留めておきたいと思う次第です。
ちなみに、除夜の鐘については31日は朝からお詣りいただいた方についてもらっています。
詳細は後日こちらでまた記載する予定ですので、ご興味ある方は年末年始のお参りを31日にご調整ください、もちろん夜にきていただいても大丈夫です。