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【連載】檀家信徒の皆様へ月1回の近況報告と法話 第2回目

2019.12.03

早いもので、前回の第1回から1月以上が経過しました。

早速1日から遅れているのですが、おそらく新年もそうなると思いますので、概ね「月初1週間程度」のうちの更新と思っていただければ私としても気楽です。

一応、言い訳がましいことをいいますと、理由が2つありまして、1つは副業のほうがかつてないレベルで詰まっていたこと、2つはカレンダーの発送作業にあたっていたことです。

副業のほうは基本的に通夜・葬儀・法要を優先して設定できるので、私の頑張りひとつでどうにかなるのですが、カレンダーのほうは、今年は印刷所の手違いで発送が大幅に遅れたとのことでした。

そのため、スタートがやや遅れ、諸々後ろ倒しになっておりました。

毎年、この時期に義父母が1週間弱程度泊まり込みで手伝いにきてくれています。そこでカレンダーや手紙の封入・一部大掃除を進めております。非常に助かっています。

合理化を図ればという声もあるのですが、切手を料金別納のスタンプにしたり、今年は名入り封筒を発注したりと、地味に手間は減らしております。

宛名に関してだけは、練習を兼ねて手書きしております。その割に上達があまり見られないのですが。

ともあれ、発送自体は本日12月3日に済ませました。準備自体は昨日完了していたのですが、大雨の中、300近くの郵便物を持参するのは厳しかったので、1日後ろ倒しにさせていただきました。

今年は書き損じもなく、チェックも万端なはずなのですが、人間の手作業なので、ミスの可能性はゼロではありません。

もし、不着などありましたら、お知らせ下さい。手元にカレンダーがほぼ残っていないので大丈夫とは思うのですが。

さて、言い訳がましい前振りが長くなりましたが、先月の法話の続きです。

こちらは気づいていなくても、阿弥陀様の光明は我々に降り注いでいるというお話でした。

法要後に何度かお話さえていただいたこともあるのですが、浄土宗の歌に『月かげ』というものがあります。

『月かげの いたらぬ里は なけれども 眺むるひとの 心にぞすむ』

法然上人の詠んだ歌で、鎌倉時代の勅撰和歌集『続千載和歌集』にも収められています。

現在ではメロディーがつき、浄土宗系の幼稚園などでも歌われています、ご記憶にある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

大まかな意味は「月の光が届かない場所などないけれど、その光を意識する人にだけ、月やその光がしっかりと存在している」ということですが、これはまさに先月テーマにした「光明遍照~」の教えを表わしています。

阿弥陀様の光明は我々一人一人を照らしてくれています。しかし、それは意識しなければ気づくことはありません。もしかすると、我々はたびたびその光に救われているのかも知れません。

何かと忙しい世の中ですが、たまには立ち止まってその光を意識するとともに、感謝のお十念を供えること、これはきっと心を豊かにしてくれることと思います。

また、人間は決して一人で生きていくことはできません。何をするにしても親兄弟、あるいは身近な仲間、もしかしたらまったく見ず知らずの人、必ず何かしらの助けがあって成立するものです。

先の郵便物を送ったり、客間の掃除もまさにその通りで、直接的な義父母や義姉妹の手伝い、果ては掃除機メーカーの工員さんまで、実に多くの人が関わって成立しているものです。

こうした生きていく上で目に見えないもの・人への感謝にもつながることではないでしょうか。

逆に言えば、今これを読んでいる方も助けられているだけでなく、知らずに誰かを助けているのかも知れません。

年明け1回目の次回はそのあたりのお話を続けさせていただきたく思います。

多くのお檀家様は年末にもう一度お会いすることになると思いますが、一応今年の連載最後として、「皆様良いお年をお迎えください。」と結ばせていただきます。

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