浄土宗 槃舟山易往院願生寺

願生寺の嫁ブログ 

季節の行事を本気で楽しむ

2020.02.17

2月3日は節分でしたが、皆様豆まきはされましたか?

お寺では毎年節分はイワシの頭の飾りを門や玄関に飾って、夕方に節分法要をして、豆まきをしつつ戸締りをしています。

どちらかと言うと形式的に節分法要から豆まきをしていて、それらの行事を楽しむと言う感覚はあまりありませんでした。

と言うのも、私は季節の行事を本気で楽しむことがあまり得意ではないからです。

クリスマスやハロウィンなど、一年を通して季節の行事は色々とあります。

クリスマスパーティーなど、人から誘っていただければありがたく参加するのですが、自分から「クリスマスパーティーしよう!!」と企画してパーティーをとり仕切るようなことは本当に苦手です。

我が家には子どもがいますが、こんな母親なので、家族でクリスマスパーティーとかハロウィンパーティーとか、今まで一度もやったことがありません。。

本当は部屋を可愛く飾り付けしてご馳走を作って、何ならケーキまで可愛いのを作って…と、そんなことができるママに憧れるのですが、私はそんなこと一切できず、毎年何となく行事が終わっていきます。

先日の節分も、きっと何となく終わるはずだったのですが、たまたま子どもが通っている幼稚園のママに、「豆まきする?」と聞かれ、「うん。毎年お寺でやってる」と答えたところ、そのママがお子様と一緒に来てくれることになりました。

でも、毎年形式的にやっているだけなので、せっかく来てくれるのに全然つまらなかったらどうしようと思い、急遽私が鬼のお面をかぶり、鬼役になることにしました。

子ども達が豆まきを始めた直後に鬼のお面をかぶって「悪い子はいないか〜」と言いながら子ども達のところに行ったのですが、子ども達、誰が鬼なのか完全に分かっているので全く怖がることもなく、本気で私めがけて豆を投げてきます。

本気で逃げ回る鬼。本気で豆を投げながら追いかけて来る子ども。それが30分くらい続いたのですが、終わった後、なんて充実感!!

こんなに充実した節分は今までありませんでした。子ども達もよほど楽しかったのか、表情が生き生きしていました。

ただ何となく季節の行事をするのではなく、季節の行事を本気で楽しめば、こんなに楽しく充実するんだなと気付くことができました。

「ただ何となく」行事をしても、「ただ何となく」生きても、きっと楽しくないんですよね。

「ただ何となく」今日一日が終わっていき、「ただ何となく」日々が過ぎて行き、「ただ何となく」歳だけとっていき…

それはそれで私の生き方の根底に流れるリズムですが、そんな生き方にどうしようもない閉塞感を感じることが多々あることも事実です。

あまりにも毎日充実させるのは性格的に難しいですが、季節の行事などのイベントを本気で楽しみたいな。と思った今年の節分でした。