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【連載】檀家信徒の皆様へ近況報告と法話 第68回
2025.07.01
7月に入りましたが、梅雨はどこへ行ってしまったのかといった感じです。
6月も前半は少し過ごしやすいような気温でしたが、一気に夏日が出てくると日差しが厳しい日も例年に比べ多かったように感じます。
このままお盆期間のみは晴れて欲しいものですが、どうにも13日当日は、のようなパターンがよくあるような気もします。
毎年毎年夏場は「例年以上の暑さ」などということを言っていますが、事実そうなので仕方もないものです。
お盆期間はどちらかというと若い方が名代で、などということも多くなり、皆様しっかり対策を取られているようです。
実際、本年も夏は塔婆供養のみで、といった方のご連絡もいただいております。
気になるとも思いますが、私自身はそのようなスタンスでもいいのではないかと考えております。
無理をして熱中症にでもなったら一大事です、そのあたり堅実な考えの方も多いようで少し安心しております。
ワイドショーなどでは一人でお墓参りの際には十分注意して、という報道がこの時期目立ちます。
これは事実危険な面もありますので、水筒のご持参、適度な休憩といったことはよく参考にしていただければと思います。
そんな梅雨と真夏の間のような時期の法話です。
過日、娘と登校前の会話をしていたときのこと「今日はずっと雨でいて欲しい」という言葉が出てきました。
傘を持って歩くのも面倒ですし、小学校時分などは晴れて校庭で遊べたほうが楽しいに決まっています。
体育だって外でやれたほうがいいものです、ついでに言えば次女は運動神経が良いのでますますそういう感覚があるはずです。
何かネガティブな理由があっても困るので尋ねてみたところ「せっかく傘を持っていくのだから無駄になってしまうのが嫌だ」という返しがありました。
考え方によっては理にかなっているような気もしますが、個人的に少しどうかなと思ったところがあります。
ここまでやったのだから、せっかく取り掛かったので、と途中辞めがしにくいことは確かにあります。
そういった感覚は、数年前に「サンクコスト」という言葉を覚えましたが、それにつながり得ることとも思います。
たびたび「執着」の言葉を出していますが、それにもつながるものかもしれません。
もちろん、ある程度しがみついたほうがいいものもあるとは思います。
たとえば、武道を長く続けたが辛くなった、しかし、もう少し続けてみれば何かをつかめるかもといったような話です。
こちらは諦めなければ何かにつながる可能性があるというポジティブな面もあると思います。
とりあえず、娘たちにはつまらない執着心にとらわれるのではなく、しっかりと楽しいことを見つけて良い学校生活を送って欲しいと感じた次第です。