願生寺の嫁ブログ
寺嫁日和
参観日で思うこと
2024.04.06
1年近く更新を滞らせてしまいました。
すみません…2月末に小学2年生の長女の授業参観がありました。
国語で「スーホの白い馬」を先生が読み、その感想をみんなで言い合うという授業でした。隣にいたママ友が、「この話悲しい話だよね。最後にウマが楽器になっちゃうんだよね」とコソッと話しかけてきたのですが、私、すっかり「スーホの白い馬」の内容を忘れており、えっ?そんな話だったっけ?と言う始末でした。もう30年以上前、私が小学校2年生だった時も、確かに「スーホの白い馬」は国語の教科書に載っていたのですが、題名は覚えているものの本当に内容を忘れており、先生の音読を真剣に聞いておりました。確かに本当に悲しい話でした…子ども達が一番心に残った場面をその理由とともに発表していたのですが、私も心に残った場面があります。スーホの白い馬は王様に殺されて死んでしまいました。スーホは悲しさと悔しさでなかなか立ち直れなかったのですがそんなある日、夢に白馬が出てくるのです。そしてスーホに、「僕の体で楽器を作ってください」と言ったという場面がとても心に残りました。いいなぁ。夢に白馬が出てきていいなぁ。と思いました。と言うのも、住職に、大切な方を亡くされた方から「(亡くなった方が)夢にも出てきてくれない」というお話をされることがよくあり、私はそのようなお話をいつも言葉にならない気持ちで聞いています。なので、物語とはいえ夢に亡くなった白馬が出てきて、まして「楽器を作ってください」という馬の気持ちまで聞けて、いいなぁと思いました。その時ふと思い出したのですが、私の妹の知り合いの方のご主人が亡くなられて、その奥様の夢に出てきたことがあると。その時奥様は、「なんでなかなか夢に出てきてくれないのよ!」と言ったと。するとそのご主人が、「夢に出るのにもお金がかかる」と言ったと…なんて心温まらない話だろうかとその時は思いましたが、「スーホの白い馬」を読んだ後にそのエピソードを思うと、亡くなった方には亡くなった方の事情があるんじゃないかなと思いました。なかなか夢に出られない事情があり、「お金がかかる」と言えば奥様も納得すると思ったんじゃないかなと…そんな風に考えていたら授業参観中にも関わらず
つい涙ぐんでしまいました…そしてふと現実に帰り、長女は手も挙げてないしもちろん発表もしてないし、心に残る場面どころか物語の内容を理解してるんだろうか…と、長女の背中に問いかけたくなりましたが、私も30年以上前の話とは言え内容忘れてたし、偉そうには言えないなと思いました…