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掲示板の言葉 vol.5 「君のために戻ってくる」
2023.04.18
先月に続きごく一般的な言葉です。
皆様は映画がお好きでしょうか、私は「結構好き」という部類です。
加え、私の友人関係には映画マニアや超映画マニアがおりまして、彼らからカバーしきれていない作品などを教えてもらうこともしばしば。
ふとしたときに何となく勧められた作品を見てみたりします。
近年のサブスクリプションは本当に便利です、リモコンひとつで好きなだけ様々な作品が見られますから。
そんな前フリからわかるように、私の好きな映画のひとつ『バタフライ・エフェクト』からの言葉です。
内容については検索していただければわかりますが、愛する人を救うため何度も過去へ戻るという、設定自体はよくあるSFです。
アシュトン・カッチャー演じる主人公のエヴァンが、ヒロインのケイリー(エイミー・スマート)のもとを去るときに残したメッセージがこれです。
その約束を守るため彼は試行錯誤するわけですが、これが「還相回向(げんそうえこう)」のようだなとふと思いました。
これは「極楽浄土へ往生した人が修行を重ね、現世で苦しんでいる人を救うため、再びこの世へ戻ってくる」ということです。
浄土三部経のひとつ『無量寿経』では法蔵菩薩が阿弥陀如来になるための修行や誓いについて説かれています。
浄土へ往生された方も同じように苦しむ人を救うために必死でその道を考えています。
そして、やがてこの世の人々を救ってくれるのです。
昨年は少なかったお葬儀は本年は非常に多く、その分、大事な方を亡くされて辛い思いをされている方もそれ以上にいらっしゃいます。
お顔を合わせて共に何かをするようなことはできませんが、その方はお浄土で施行を巡らせているはずです。
なので、今現在苦しんでいる方もいずれは救いが示されます、それを成し遂げてくれるのは先に極楽へお引越しされた大事な方かもしれません。
その大願が成就されるよう、故人様のご供養をしっかり行い、追い風を吹かせてあげてください、いずれ貴方のことも助けてくれるに違いありません。
なお、関係ありませんが、アシュトン・カッチャーが若手俳優として注目を集め出したのは『ゾルタン★星人』という作品だそうです。
先の友人に勧められて観たところ、非常にバカバカしい作品でした。
あれくらい何も考えずにくだらない話を見るのも気分転換になるかもしれません(女性にはお勧めしません)。