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【連載】檀家信徒の皆様へ近況報告と法話 第19回

2021.05.02

今年も施餓鬼の月がやってきました。

昨年の予想は大分楽観的で、今年は通常レベルで実施できると思っておりましたが、なかなか厳しい状況が続いております。

緊急事態宣言含めて様子を見たい方もいらっしゃるようなので、諸々の締切りは延期するつもりです(別の記事を作成いたします)。

せめて昨年とは違って宣言下での開催とならないことを祈るところです。

もう一点昨年と違うのは、本堂が大幅に綺麗になっていることでしょうか。

仏具の修繕などを進めると同時に、照明もかなり手直しが加わりました。

内陣(私共が読経を行う側)が整ったのですが、外陣(皆様が座る側)のほうの薄暗さが気になりましたので、こちらも追加で作業を入れ、17日には間に合う予定です。

全体的にグレードアップした環境下で法要をお勤めできる予定ですので、その点は楽しみにしていただいていいかと思っております。

なお、午前の法要は部内若手5人程度を招いて行いますので、雰囲気もまた違うかと思います。

午後は長女が座るらしいですが、どうなるかわかりません、とりあえず報酬で釣ってはいるのですが、こちらは未定とさせていただきたく思います。

来年こそは通常、せめてそれに近い形でお勤めしたいところです、ワクチン接種も速やかかつ無事に進んで欲しいものです。

そんなわけで、今月の法話に入らせていただきます。

俗に政治・宗教・野球の話は三大NGテーマなどといわれます。

個人的に坊主が政治に口出ししはじめたら王朝末期の感があるので、政治の話は避けております、投票はちゃんと毎回行きますが。

宗教の話は職業なのでしないことが不可能です。

野球はどうかというと、私はサッカー派ですが、野球も好きです、当然仲間内などでも話題にはなります。

しかし、父の影響で巨人が嫌いという点から、何かと険悪になりがち(家内は巨人ファンなのでまさに雰囲気が悪くなります)なので、そのあたりの認識がない人には出さない話題にはしています。

とはいいつつも、私の趣味は玄関入ってすぐの仕事部屋にベイスターズのユニフォームがかかっているので丸わかりです。

そして、今シーズンのベイスターズの成績は散々で、現時点ではあまり楽しめておりません、娯楽に制限が加わる中なので頑張ってもらいたいところなのですが。

監督交代とFAでの流出2人、戦力が半分になったわけではないですが、勝ち星は半分ほど、有望な新人や復調した選手もいる一方で何が問題なのか。

私が外部の人間なので詳細はわかるすべもないのですが、親会社はここまで非常に良い運営や改善を行ってはいるものの、やや数字以外の見えにくいものを軽視しているような印象を受けます。

インターネット関連企業がゆえ、データ分析や情報収集は格段に上がっているのは事実でしょう、数値に基づく起用や判断、新人獲得といったものは遥かに向上しているでしょうし、それは昨年までの成績に直結しているでしょう。

とはいいつつも、チームの雰囲気や目に見えて数値に影響してこない指導者や中核選手のはたらきなどは、そこまで考えられていないような気もします。

プロスポーツとは違うとは思いますが、高校・大学などでも盤石な強さがあったり、実力以上のものを発揮するようなチームには何かしらの雰囲気といいますか、チーム力というか、何か目に見えない力があるように感じます。

それは応援などの外的要因だったりするケースもありますが、ただ有力選手を集めただけではないものを持っているのは事実でしょう。

ムードというか、何かアバウトな感じではありますが、そういったものを出していくのも、成績が上向いていく一因なのではないかと思ったりもします。

指導者でも選手でも、誰かチームを鼓舞し、引っ張っていってもらいたいところです。

そんな前フリですが、私の仕事も基本的には目に見えないものが多いです。

葬儀ひとつとっても、淨土からのお迎えがあるのを皆様に見せられればいいのですが、力量不足でそれは実現することができません。

しかし、通夜・葬儀と故人様を弔いつつ心を静めお見送りできるよう、様々な点に気を配ってお勤めしているつもりです。

これらも決してわかりやすく伝わるものばかりとは限りません、やはり難しいところだと思います。

そのあたりも経験から次第に身についてきたもののように思えます、当然、自分で理解して意識しなければ得ることもできません、研究も欠かすことはできません。

最終的にはそれらが自分なりの良さにつながればいいなとは思うのですが、やはり何かとフワッとしたもので、難しいところです、武道や芸事の奥義のような印象です。

目に見える法式などを身につけることは当然重要ですが、そのプラスアルファ、これを常に意識して精進したいと思いつつ、今月の法話の締めにしたいと思います。

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